私利私欲しかない
何かにハマるとしたくなる事ありますよね。
そう、他者へのおすすめです。
良い物に出会うと「みんな……!」というお裾分けがしたい衝動が湧き上がってきます。
でも実際におすすめをしようとすると結構、かなり難しい。
一番理想の形は「見て!」「見る!」だけのシンプルなやり取りで成立する事ですが、そういった信頼関係を築くには正解のおすすめを提供し続けた実績が必要という矛盾をはらんでいます。
現実的なのは興味を引けるようなプレゼンをする事でしょうか。
例えば映画の場合、CMなどで印象的なシーンを見ると素直に興味が湧きますし、面白おかしく魅力を語るレビューを読むと私も見てみたいなって思います。
まぁでもこれもまた難しい。
実際に映画を見てみたら「CMで見せてたのほぼラストシーンだったんだ…」となったり、面白いレビューを見て惹かれて行ったら「レビューの方が面白かったかも…」となったり塩梅が難しい。
見せる事には成功するかもしれないけどがっかりはされたくないのです。
なので重要な要素は伏せつつも興味を引ける部分を抽出して誇張しすぎないおもしろトーンで紹介すればいいんですけど、残念ながらそんな高等技術は持ち合わせていないのです。
あと出来る事なら何も言いたくない。まっさらな気持ちで見て欲しいから。
でもそんなのは無理なんだ。無理のパラドックスなのだ。
何にも解らないものに興味なんて持ちようがないんだよ。
「おもしろいよ」と言われただけじゃ「なるほど、おもしろいんだろうな」で終わってしまう。
私もそうだ。面白いって事はわかる。
でもそこから一歩踏み出すまでには至らないんだ…。この世はエンタメで溢れているから…。
出来ない事だらけでどうしようもないじゃないか!と、そう思うんですが、無力な私にもまだ一つだけ出来る事があります。
それはお願いする事です。
お願い。見てよ。
アイドリッシュセブンのアニメを。
最初の一行でその話だろうと思ったでしょう。私は期待を裏切らないよ。
あと魔法使いの約束のメインストーリーを読んでよ。
今なら何もしなくても読めるよ。私のフォロワーは頑張ってたのに読み終わるまで一か月かかったよ。なんかすげー大変なんだよ、ランク上げが。チャンスだよ。
今の私の中の「見て!」の二大巨塔が上記の作品なので都志見文太先生の回し者みたいになってしまった。
あと最初にお裾分け云々言ったけどあれは嘘だ。
一番の目的は感想だ。いや感想まではちょっと図々しいかな。見たという事実、そう事実だけでいい。事実だけで大丈夫です。
それさえあれば「見たんだ~」とニコニコできる。
私に差し出せるのは私の笑顔だけ……。
最初はね、私もうまい事言って誰かの興味を引けないものかと考えてはみたのです。
でも本当に無理だったんです。
アイドリッシュセブンは、泣けるから読んでとか感動するから読んでという感覚とはまた違って…。なんていうのかな、「死ぬほどでっかいムカデがいるから見て!」みたいなそんな感じなんですよね…。
みたいな事をろくろを回しながら言ってしまう。
あと「おくすり〇めたねで包まれた針を飲まされるけど胃の内側からツボを刺激され最終的に健康になる」みたいな事を言ってしまう。
向いてないんだ。上手に褒められない。
なので良かったら、お時間がありましたら、お暇な時に、本当に暇だったらで大丈夫なんだけど…、どうかな~?って……